4月18日(土)兵庫県高砂総合体育館で行われた試合において、みんなの伊藤和也先生こと、マルコメ王子が見事、敵地で格上選手を相手に4ラウンド、TKO勝利をもぎ取った。
展開は、1ラウンドにダウンを奪われるも、その後終始、止まらぬパンチを繰り出すマルコメ王子に圧され続けた西尾選手(姫路木下ジム)をレフェリーが4ラウンドにストップ。西尾選手は昨年12月にチャンピオンと拳を交えたこともあるサウスポーでスピードもあり、当て感の良いアッパーを放つ選手だったが、見事、勝利の女神は我等のマルコメ王子に微笑んだ。
減量苦でつらい計量前日まで、皆さんのミットを持ってジムのお手伝いをしているマルコメ王子は、誰もが嫌がる水回り掃除を毎日必ず続けている。2階男性更衣室のトイレやお風呂がキレイなのは彼のおかげだ。
こんなマルコメ王子にまつわる笑い話がある。ある晩、ジムが終わり、サウナから帰ってきた会長は2階更衣室の電気が点けっぱなしだったことに気づいた。電気を消しに上がると、誰もいないはずの2階から、物音がする。オバケか泥棒かと恐る恐る近寄ると、マルコメ王子が便器に顔を擦りよせながら独り掃除をしていたそうだ。人の見ていないところでも、サボらないマルコメ王子だからこそ、勝利の女神がご褒美を下さったのか?
ちなみにこのランキングとは、チャンピオン挑戦権を持つ優秀な選手達だけに与えられた格付けだ。ボクサーライセンスを取得する者は毎年千人を超える中で、新人王戦という、
・1勝以上4勝以内
・エントリーは2回まで
等、厳しい制限付きトーナメントを勝ち上がった新人王でさえオマケのランキング12位だ。
マルコメ王子は昨年夏、新人王戦準々決勝で08年の新人王・尹文鉱選手に敗北。しかし、その後は連勝を続け、初8回戦・初ランカー相手のこの試合で、おおよその予想を覆しての大勝利となった。この大きな1勝はひと桁台のランカー入りを確実のものとした。
チャンスが舞い込むこと事態、そう滅多におきないボクシング界で、一躍、宮田ジムのシンデレラボーイ(シンデレラボーズ?)となったマルコメ王子だが、「日頃ジムの皆さんに応援していただいているおかげです。勝っても負けても良い試合だったと言われるよう頑張りたいです。」と、試合後も変わらない謙虚な姿勢。試合直後から、またジムのトレーナーとして、頑張りますので、今後もご声援よろしくお願いします!
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