vol.06・崔 吉雄(チェ・キルウン)
選手
「海の向こうのMGファイター!」
2005年12月18日インタビュー
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みなさん、寒いっソヨ〜!お元気ですか?
さて、今日は海を飛び越え、12月18日(日)に韓国・ソウル、ソウル保険大学で行われた韓国新人王トーナメント予選を観戦に渡韓。以前、宮田ジムに通っていたフライ級予選に出場したチェ君こと崔 吉雄(チェ・キルウン)選手がデビュー戦を戦い、2R、右カウンター一発で見事KO勝利したっソヨ!
そのチェ君に突撃インタビューしました。 |
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インタビュアー:オレガマニエヨ!チャルチネヨ!(お久しぶり!元気?)デビュー戦、2RKO勝利、おめでとう。
チェ君:カムサハムニダ!(ありがとうございます!)
インタビュアー:まず、デビュー戦の感想から聞かせて下さい。
チェ君:試合に勝てて、とても嬉しいです。とても緊張したので、今はホッとしています。それにKOできたので・・
でも練習したことがあまりできなかったので、コーチに怒られました(苦笑)
インタビュアー:そうなんだぁ・・・まあ、デビュー戦だからね。でも良くできたと思うよ。
チェ君:カムサハムニダ。
インタビュアー:1Rは相手が長身のサウスポーでやりづらそうだったけど、よくプレッシャーをかけて前に出ていたね。2R中盤、相手の右ジャブに右ストレートのカウンターがアゴに入ってワンパンチKOでしたね。あのパンチは狙っていたの?
チェ君:はい。最初の1Rは相手が大きいことと、緊張してて勢いに飲まれてしまったけど、パンチをもらったときに、それほど痛くなかったので、少し落ち着き、イケると思いました。そして2Rは相手が疲れているのが分かったので、顔にパンチを集中しようと思いました。
インタビュアー:会長やトレーナーの指示は?
チェ君:「その1、アゴはどうでもいい!鼻を守れ!(笑)」※チェ君はとても鼻が高い。
インタビュアー:・・・ってジョークだよね。ハハハ
チェ君:「その2、必ずKOしろ!ケジャンもらえるから!(笑)」
※ケジャン・・・カニの辛ミソ・サシミ。新人王のスポンサーがケジャンの会社。KOした選手には賞品としてケジャンをプレゼント!韓国らしい。
「その3、左に回れ!」(やっと、まともな指示。)
「その4、相手をよく見てアゴを狙え!」(みんな狙っているよなあ・・・)
インタビュアー:ジョークなのか、マジメなのか分からないけどノリが宮田ジムみたいだね。面白い!それにしても、試合中セコンドが燃えていたね。
チェ君:はい。相手より怖かったです。(笑)練習の時は厳しいですが、会長もトレーナーもみんないい人ばかりです。
インタビュアー:トレーナーのお名前は?
チェ君: キム・チャンテク氏です。(元東洋スーパー・ウェルター級チャンピオン。映画に出演しているらしい。)
インタビュアー:どうりで怖そうなわけだ(笑)でも優秀な先生じゃない?ジムで期待されているんじゃない?
チェ君:・・・はあ・・・・まあ。(と、照れくさそう)
インタビュアー:今回のデビュー戦は韓国の新人王ですが、それについて教えて下さい。
チェ君:はい。韓国の新人王は、予選が12月15日(木)から18日(日)にかけて行われました。2分4Rで1日に40試合以上やるんです。
インタビュアー:1日にそんなにやるの?相撲みたい。試合はいつ決まったの?
チェ君:二ヶ月ぐらい前から会長から新人王に出るとは聞いていたのですが、実際に相手や日程が決まったのは一週間前です。
インタビュアー:大変だね、韓国は。大丈夫?
チェ君:はい・・・不安でした。でも韓国のボクサーはみんなそうですから。
インタビュアー:で、18日の試合は何試合目だったの?
チェ君:2時から第一試合が始まって37試合目だったので、9時半ごろに試合しました。お昼の12時に昼食を軽くしか食べてなかったので、お腹がすいて・・・
インタビュアー:待ち疲れるね。次の試合はいつ?
チェ君:はい。次は準決勝で1月5日の予定です。テレビ中継もあります。
インタビュアー:15日後?すぐだね。決勝は?
チェ君:1月20日ごろの予定です。決勝は3分6Rです。
そこへ通訳の兄・キルヒョン氏が話に入ってきた。
兄:あの〜、私の弟はタイソウブですかね?
インタビュアー:えっ?体操部?弟は体操部じゃないよ!ボクサーだよ。
兄:そうじゃないです!タイソウブですか?
インタビュアー:あっ、大丈夫かってことね。ごめん、ごめん(笑)。私の見たところ、チェ君は一階級下のライトフライ級に見えるけど、体格差以外は元気のいいファイトなので問題ないんじゃないかな。タイソウブです。優勝しますよ!
兄:そですか!私は弟が心配です。私はボクシングをやる弟が心配だし、その他のことでも弟に何かあったら私が・・・
インタビュアー:でも前、日本でみんなで遊んでいて、地震があったとき、弟を置いてヒョンニム(兄のこと)は家の外にダッシュで真っ先に逃げていたじゃないか(笑)。
兄:それは忘れて下さい。
インタビュアー:でも一生懸命、何かに向かって頑張っていることだから応援してあげようよ。
兄:・・・はい。
インタビュアー:強くなって稼げるようになったら、お金の勘定してあげて!
兄:・・・(ちょっと嬉しそう)
インタビュアー:次の対戦相手はどんな感じ?
チェ君:自分の試合の前に見ました。結構強いです。体力はあるけど、手数は少なかったです。右のボクサータイプです。でも勝てない相手じゃないです。頑張ります!
インタビュアー:お、頼もしい!期待してるよ。ちょっとプライベートの話をしていいかな。
チェ君:はい。
インタビュアー:彼女はいるの?
チェ君:えっ・・・い、いないです。募集中です!
インタビュアー:そうなの?特定の彼女はいないということにしておきましょう。
兄:私もいません。イルボン(日本)の女の子を紹介して下さい。
インタビュアー:聞いていないよ。ヒョンニムには・・・
兄:(さびしそう)
インタビュアー:分かったよ。探しておくから。
兄:(嬉しそう)
インタビュアー:趣味は?
チェ君:パソコンでゲームしたり、インターネットが大好きです。韓国ってIT関係って世界最先端をいっているんですよ。宮田ジムのホームページも韓国でみていますよ。ところでヒロくんは元気ですか?
インタビュアー:はい。元気に太っているよ。
チェ君:よかった。
インタビュアー:宮田ジムの思い出を教えて下さい。
チェ君:みなさんとても優しくしてくれて楽しかったです。でもスパーリングはみなさん強くて・・・
インタビュアー:そういえば、スパーリングやりたくないときは「キンニクチュー(筋肉痛)再発」とか訳の分からない日本語言ってゴマ化していたね。一番最初に覚えた日本語が「ひきこもり」に「海でおぼれる」だったんだもんね。なつかしいね。
チェ君:はい・・・(苦笑)。
インタビュアー:最後に、チェ君の夢を教えて下さい。
チェ君:はい。まず当面の目標は新人王になることです。そして新人王が終わったら、本来のライトフライ級で戦いたいです。そして池仁珍選手や崔堯三選手のような強い選手になりたいです。そして、世界・・・韓国チャンピオンかな。
インタビュアー:世界でいいんじゃない。遠慮しないで・・・
チェ君:は、はい。世界チャンピオンになりたいです。そして引退したら宮田ジムのような楽しいジムをやりたいです。
インタビュアー:嬉しいことを言ってくれるね。コノー(笑)頑張ってね。そうそう、今日20日はオモニ(母)の誕生日ということで、オモニにKO賞のケジャンをプレゼントできて良かったね。次の試合もすぐだけど、今日はゆっくり楽しんでね。
最後に何かメッセージを。
チェ君:宮田ジムの皆さん・・・会いたいです。元気で頑張って下さい。私は新人王を目指して頑張ります!
インタビュアー:新人王獲得の知らせを日本で待っています。頑張ってね。今日はありがとう。
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■リングネーム(本名)
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崔 吉雄(チェ・キルウン) |
■生まれ |
1979年10月26日 韓国・光州(クァンジュ)生まれ 26才 |
■身長・体重 |
162cm、52kg |
■階級・タイプ |
ライトフライ級(新人王エントリーはフライ級) 右ファイター |
■家族構成 |
父、母、姉、兄の5人家族 |
■好きな芸能人 |
SPEEDのヒロ、韓国No.1俳優・チャン・ドンゴン、オールインのヒロイン・ソン・ヘギョ、イルボン(日本)のBoAが好きとか? |
■好きな女性のタイプ |
心が優しい人 |
■得意なパンチ |
左ボディアッパー(試合では一発も打たなかったようだが・・・) |
■休日の過ごし方 |
映画を見ること |
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勝利を喜ぶチームMGコリアの3名。
左は兄でマネージャーの崔吉享(チェ・キルヒョン)氏、
右は韓国で一、二を争う歌謡の大先生を母に持つ
ヨシキ。 |
試合後、オモニ(母)の誕生パーティーで
勝利を喜ぶトリとヒョンニム。 |
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これがKO賞のケジャンです。 |
さらに韓国でよく見かける日本語表記の
間違い「バイキソグ、わりびき」 |
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