MG INTERNET MAGAZINE｜今月のスポットライト

vol.04・リッキー・ツカモト選手
「魂の入ったパンチを打ち続けるボクサーに！」
2002年1月4日インタビュー

管理人：本名と生年月日を教えてください。
リッキー：塚本力也、昭和49年5月18日生まれの27歳、O型です。
管理人：いえ、血液型は聞いてません。
リッキー：だれか、僕のファンの方が僕との相性占いにでも使えればと思いまして。
管理人：では、好きな女の子のタイプでも聞きましょうか？
リッキー：スピードのヒトエちゃんです。
郷ひでみ先生：リッキーは昔スゴイ、ブス専だったんですよ。
リッキー：それは、俺が田舎者だったとき、世間知らずだったときだよ。今は違うよ。余計なこと言うな！
管理人：はい、はい。インタビューを続けます。では、スピードの話題が出たところで好きな音楽とかジャンルを教えてください？
リッキー：ジャンルはオールジャンル、どんな曲でも聴きます。特に好きなのは、ユーロとかのダンス系です。もちろんユーロはヨーロッパ通貨のことじゃないし、ダンス系といっても盆踊りではないよ。

郷先生：何ウケ狙ってんだよ、リッキー。つまんねェンダヨ。
(すかさず、またまたリッキー選手のヘッドロック！新コンビ、仲が良くて結構。今、リッキーは郷先生が指導している。）

管理人：では、最近のマイブームなんかを教えてください。

リッキー：ファミコンです。

管理人：趣味は？

リッキー：星の観測と読書ですかね。あ、そうそう、僕、今、夏目漱石にはまってます。もちろん、尊敬する人も夏目漱石と書いておいてください。

郷先生：お前、尊敬する人って、夏目漱石に会ったことあんのかよ？会ったこともなにのに、何で尊敬できるんだよ。良い子ぶるなよ。

リッキー：いや、ひでみの言うとおりです。知名度の高い文化人の名前を出せば、俺が知的に見られるかな？と思って。（リッキー選手は担当トレーナーの郷先生をひでみと呼び捨てにしています。）

管理人：かなり素直に本音をしゃべってくれるようになりました。では、今住んでいる部屋とマイカーについて教えてください。

郷先生：はい、ゴキブリの館です。

リッキー：お前、止めろよ！余計なこというの。
借りてるアパートは、ジムから歩いて5分くらいのところです。間取りは6畳2間とキッチン、それにバス、トイレで家賃5万円です。とても気に入っていますが携帯電話がつながらないことを理由に2ヶ月ほど家賃を踏み倒したことがあります。ウソです。車は白のクラウンを乗っていますが、洗車とかしないのでオンボロの茶色いクラウンに変色しています。これもウソです。

管理人：今、ボクシング以外のお仕事は？

リッキー：はい。珍満（チンマン）というラーメン屋でバイトしています。ここの、おカミさんやオヤジさんが僕のことをとても可愛がってくれています。もう、勤めて５年になりますが、今も変わらず、親切でボクシングも応援してもらっています。

郷先生：リッキーは昔、ブス専だったから、「はじめの一歩」のなかの同じブス専という趣味をもつ青木先輩にあこがれてラーメン屋でバイトはじめたんだよな。

リッキー：お前、ホントに黙ってろよ！(激怒)

管理人：では、ボクシングの話題に移りましょう。自分のここまでのボクシングをどう思いますか？

リッキー：戦績は皆さんの応援のお蔭で、まあまあかなと思いますが、KOが少なすぎるので・・・恥ずかしいです。今、会長からハードパンチャー養成メニューを与えられて取り組んでいます。自分でも良い感じになってきているのがわかるので、是非、次の試合でKOしてみたいです。

管理人：というと今後の抱負も・・・

リッキー：TKOとか対戦者のケガとかじゃない、ちゃんとしたKOで勝ってみたい。

管理人：自分のボクシング、アピールするところは？

リッキー：自分のボクシング？なんか取り柄あるんですかね？しいてあげれば根性ですか？いままでは、パンチがなかったので、お客様が目一杯フルラウンド試合が見れたことですか？でも、これからはお客様に「リッキー、早過ぎるぞ」って言われるようになるのが夢ですね。

管理人：では、更に思いでの試合とかありますか？

リッキー：はい、それはデビュー戦です。この僕がKOで勝った数少ない試合の1つです。内容はよく覚えていませんが、とてもうれしかったことは今でも色あせずに覚えています。全日本新人王になったときは、嬉しいより痛くて、よくわかりませんでした。

ここで会長から、東日本、全日本の決勝戦の時、リッキー選手のお母様とかわされた会話を。

会長「おめでとうございます、お母さん。リッキー、東日本の新人王ですよ」

リッキー母「有難うございます。ですが、会長、どうしてうちの子だけ出血するのですか？」

東日本決勝戦、大流血の大打撃戦の末、リッキー選手が勝者に。この日、流血したのはリッキー選手だけだった。そして、全日本の決定戦では流血なしの大差判定勝ちでリッキー選手は全日本新人王に。

会長「お母さん、おめでとうございます。今日は血を流さずに勝ちましたよ」

リッキー母「有難うございます。でも、どうして、うちの子だけあんなに打たれるんですかね？死んじゃうかと思いましたよ」

リッキー選手のような大打撃戦を好む選手のお母様は勝ち負け以上に息子の身体が心配ですよね。そこで2年をかけ、「MG極秘ディフェンス強化トレ」で、打たせないボクシングを完成。今のリッキー選手の高度なディフェンステクニックがうまれたのはこの会話からだった。

管理人：では1日のライフスタイルを教えてください。

リッキー：朝は9時に起床してロードワーク。14キロを1時間30分かけて走ります。11時から珍満に出勤、夜8時まで仕事です。

郷先生：リッキーは1ヶ月15日は遅刻してますよ。俺が社長ならクビだな。8時からビデオ屋のエッチコーナーで1時間かけてビデオの表紙を鑑賞。英気を養い9時からジムだろ、リッキー。

リッキー：まあ、当たっている部分もありますが・・・ないない。9時から2時間練習です。試合の1ヶ月半くらい前からマスボクシングも含めて、だいたいトータルで120Ｒから多いときは180Ｒくらいのスパーリングをこなします。ジムには沢山の練習生や選手がいるので、いろいろなタイプの相手とスパーリングができ、パートナーには事欠きませんね。家に帰ってゆっくりして寝るのはだいたい夜中の1時から2時くらいです。練習後は食事はしません。何時も珍満で朝と夕方食べさせていただくので（無料）で、それだけです。それでもふとりやすい体質なのか普段は65キロから67キロくらい有ります。減量は5、6キロってとこですか。

管理人：では、最後にファンの皆様に。

リッキー：何か用か？ってウソです。ごめんなさい。僕のボクシングは皆様に何かのインスピレーションを与えるようなファイトではないことは自分でよく知っています。ですが、悲しいことをかかえている人、苦しい立場にある人たちに勇気や元気を与えて上げられるような気はします。なぜなら、僕は才能のない平凡なボクサーですが、痛みや苦しみに耐える心の強さをジムで教わっているし、また、そういう僕でいられるようにいつも最高の練習をしているつもりです。僕のパンチの一振りに込めた思いを見ているみんなに届けられるように、魂の入ったパンチを打ち続けるボクサーになります。応援してください。

インタビュー後記　[2002年1月4日]

リッキー選手、有難うございました。2002年は勝負をかけるステップの年にしたいですね。まずは2月19日（火）に開催される「BURNING OF RICKY TYHOON」(MGプロモーション）のメインで、タイ国ライト級チャンピオン、OPBF同級10位のサイペット・プーンタウイーとの10回戦での勝利を期待しています。